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「本当に、本当に大切なもの」に気づく



明けましておめでとうございます。

新年早々突然ですが、

「もし自分が明日死んでしまうとしたら、何を一番後悔するだろう?」

と考えたことはありますか?

・・・2019年初っ端から縁起の悪いことを言ってすみません(笑)


しかし、新年の目標を立てられる方の多いこの時期に是非ご紹介したい、
目標達成への原動力を高めてくれるお話なのでお許しください。。。


スティーブ・ジョブスが行なったスピーチで、

「もし今日が人生最後の日であったとしても、今からやろうとしていたことをやるだろうか」と毎日鏡の自分に問いかける

というフレーズがありました。


それは、自分の生き方が本当に合っているのか確認する良い方法だと。


セッションでも、自分の人生にとって何が大切なのかを知るために、自分の終わりをイメージするワークをご紹介することがあります。

このワークは、普段見落としがちな自分の価値観に気づくのに非常に有効なのです。

私自身、このワークによって、自分がどのような人生を歩んでいきたいのか
気づく大きなヒントを得ました。


ところが、です。


先日実際に、死ぬかもしれないと思う状況に突然直面しました


突然そのような状況に追い込まれると、一体人は何を考えるのか。

それは私がこれまで思い描いていたイメージとは、ちょっと違っていました。

ショッキングな出来事でしたが、思いがけず、「本当に、本当に大切なもの」に気づかせてくれる体験となったのです。


少し長文となりますが、皆さんの「本当に、本当に大切なもの」に改めて気づくきっかけにもなればと思い、私のストーリーをシェアさせて頂きます。




病院の検査中、アナフィラキシーショックに 


先日、病院でCT検査を受ける機会があり、初めて造影剤を血管に注入したときのことです。

何だか喉がイガイガしてきたな、と思ったら、一気に手足が痺れてきました。

異常を訴えたところ、検査技師さんは血相を変えて医師を呼びに行きました。


どうやら造影剤のアレルギーを起こしてしまったようなのです。


自分では見ることはできなかったのですが、後で聞いたら全身の皮膚は発疹で赤くボコボコになっていたと。

それからすぐ、下腹部の方から順に臓器が圧迫され、お腹が破裂してしまいそうな感覚に襲われました。
とても苦しいのです。

「腸が腫れてきたのね、痛いわね」
と看護師さんが発した言葉から、血流に乗った造影剤が届いた臓器からどんどん機能不全になっていくイメージが自分の頭に浮かびました。

血流を止めることはできません。造影剤はどんどん全身に流れていきます。


「どうしよう!」
心臓がドクドク音をたて、鼓動が急激に早まったのを感じました。


顔面の筋肉も麻痺し、顔は大きく歪んだまま元に戻せず、瞼を開くこともできなくなりました。

「この苦しい感覚がどんどん広がって、息の根が止まるのか。」

私は自分がこのまま死んでしまうのかと、恐怖の渦に飲み込まれました。



死ぬかもしれないという時、人は何を考えるか


時間の感覚はありませんでしたが、恐らくここまでは一瞬の出来事だったのだと思います。

大変な状況ではありましたが、病院の処置により、2時間後くらいには、しっかりと意識を取り戻しました。

病院からの電話で駆けつけた家族は顔面蒼白で、事情を飲み込めていない2歳の息子は大人の制止を振り払ってベッドに飛び上がり、横たわる私のお腹に馬乗りになってはしゃいでいました。

助かった・・・という安堵の気持ちと共に、
死ぬかもしれないという恐怖の中で自分が考えていたことを、私は反芻しました

冒頭で述べたように、これまで

「もし自分が今死んでしまうとしたら、何を後悔するだろう?」

「自分のお葬式で、私はどんな人だったと言われたいか?」

というような問いかけをしたことは幾度もありました。

あれを達成するぞ、こんな風に生きていくぞ、という自分なりの答えを持っており、そして、その答えを大切にした生き方をしているつもりです。

しかし、

死ぬかもしれないという一瞬の出来事を前に考えたのは、全然それらの答えではなかったのです。

というか、正確には、「考える」ということすらできませんでした。

ただただ、大切な人たちの顔が頭に思い浮かんだのでした。



神様からのビンタ


「もし自分がもうすぐ死んでしまうとしたら、何を一番後悔するだろう?」

この問いに対する答えを見つけることは、自分が人生で何を成し遂げたいか知るための大いなるヒントになります。

しかし、その答えを追求しさえすれば、後悔のない人生が送れるわけではないことに改めて気付かされました。

 実際私は、私にとって「本当に、本当に大切なもの」である大切な人たちとの時間を、当たり前に与えられた空気のように感じてしまっていました。

仮にあのまま命を落としていたとしたら、

自分のやり遂げたかったことが道半ばであったことなんかより、大切な人たちとの時間を当たり前に思っていたこと、感謝の気持ちが薄れかけていたことの方に対して、ずっと後悔したと思います。

大切な人たちとのありふれた時間が、かけがえのないものであること。

実はそれは当たり前ではないこと。

なかなか気づくことはできないし、分かっていたつもりでいても、どうしても人間はそれを忘れてしまいます。

だから、

忘れてしまった時に、調子に乗ってしまった時に、こうして大切なものを思い出させてくれるような事件が起きるのだと思います。

私はそういう体験をwake up callと呼んでいますし、特に今回の体験は、愛がこもった「神様からのビンタ」だと思っています。

正直なところ、かなり手痛いビンタでした、神様!(笑)

しかし、本当に大切な人たちとの日常の時間を以前より一層噛み締めて暮らせるようになって、とても有り難く思っています。



2019年、感謝から始める

とはいえ、大切なものに気づくためにわざわざ神様からのビンタ待ちをする方はいないと思うので(笑)、私が皆さんにお勧めしたい方法があります。

それは、

「もし自分が今死んでしまうとしたら、何に一番感謝するだろう?」

 と自分に問うことです。

「何を後悔する」のかではなく、「何に感謝する」のか。

目を閉じ、ゆったり呼吸をしながら、なるべく頭でロジカルに考えようとせず、自分の胸の真ん中の方から湧き上がってくる思いを感じてみてください。

言葉だけではなく、イメージや感覚で浮かんでくるかもしれません。


そして、その「本当に、本当に大切なもの」に気づいて、感謝の気持ちが湧き上がってきたら、

それが人生で成し遂げたい目標を遂行するための強い原動力になる

ことにも気づかれると思います。


早速新年の目標を立てられた方もいらっしゃると思いますが、「何を成し遂げたいのか」と是非セットでこの問いかけをしてみてください。

きっと目の前の景色が大きく変わり、目標達成への駆動力を高めてくれるのではないでしょうか。

縁起の悪い出だしから始まった長文を最後までお読み頂きありがとうございました!

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